松原メイフラワー病院

最近の記事

2019年12月3日:関節の保護について

師走に入り、慌ただしくなってきましたが、皆様元気でお過ごしでしょうか。

 

関節リウマチでは、体のあちこちの関節に変形が起こる可能性があります。

関節の変形は一度起こると元には戻らないため、変形が起こらないようにすることが大切です。

そのために、関節保護という考え方があります。

関節保護を実践することによって、痛みを和らげたり、変形の発生を遅らせたり、身体機能が維持できるようになります。

よく、関節に大きな負担をかけないように、といわれます。

では実際にどのようにすれば良いのでしょうか。

今回は、具体例をいくつか紹介したいと思います。

 

≪姿勢・肢位≫

・高い枕の使用や、膝下に枕を入れたままでの就寝は注意が必要。

・作業をするための台の高さが低すぎると前かがみの姿勢になり、注意が必要。

≪起居・移動≫

・起き上がる時は足を振り下ろす反動で起きるのは避け、ギャッジベッドを使用する。

・椅子から立ち上がる際、手指で支えるのではなく、前腕全体で支える。

・車椅子は、なるべく両足で動かす。

≪食事≫

・マグカップや湯のみ茶碗は下から支えるように、両手で持つと手指への負担が少ない。

≪更衣≫

・ボタンエイドや市販のシーソー型のボタンを使用する。

≪整容≫

・長柄のブラシや、軽量の電動歯ブラシを使用すると手指への負担が少ない。

≪入浴≫

・タオル絞りは、水道栓に引っ掛けて両手でねじると手指への負担が少ない。

・洗体はループ付きタオルを使用すると手指への負担が少ない。

≪家事≫

・片手鍋は手指の負担が大きいため、両手鍋を使用する。

・やかんを持つ、瓶の栓を抜く場合は、逆手で持つことで肘を利用する。

・ペットボトルの蓋やプルトップを開ける時は、市販のオープナーを使用する。

・材料のカットは、電子レンジで柔らかくしたり、フードプロセッサーを利用する。

・食器洗いは、食洗機を利用する。

・雑巾は左右ではなく前後に動かす。

DSC_1881

コップの持ち方

DSC_1880

ヤカンの持ち方

DSC_1883

市販のオープナー

DSC_1882

タオル絞り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切なのは、「工夫すれば、意外とできる!」と実感することです。痛みがあるときに無理をするのは避けなければなりませんが、

「リウマチのせいでできなくなった」と思うよりも、「病気があっても工夫次第でできる」と考えるほうが、前向きな気持ちで全体の治療にも取り組めるでしょう。

 

寒い日が続きますが、お体にお気を付けてお過ごしください。